理事長所信
理事長所信
【NEVER GIVE UP !】
第46代理事長 大野 浩路
現在の私達は『平和』で豊かな社会の中で生きています。第二次世界大戦が終わって56年が経ちましたが、ふと現在の社会情勢を見ますと、本当に『平和』で豊かなのか?
と考えるところが多々あります。辞書を引くと『平和』とは、「戦争がなく、世の中が穏やかなこと」と書かれていますが、それでは、今の世の中は本当に穏やかなのか?
表向きは穏やかであるが、実際は穏やかでないと考えます。何故ならば、今日の「平和」とは、物質的に恵まれ・満たされた殺戮のない世界だけを見た中での穏やかな状態だと考えます。
では、実際において穏やかでないとは?・・・まず、『長引く経済の低迷』による国民一人一人の経済的負担・社会不安の増加であります。まず、一つ目には、過去の過剰な公共投資によって国債を増やし続けて来た国の経済政策による増税並びに自己負担の増加に対する不安であります。二つ目には、思いもよらぬ金融機関の破綻から始まった大手企業の倒産、並びに経営改善策・生き残りにかけたリストラ策による失業率の増加・新規雇用の低迷などによって、企業経営者も就労者も明日・未来の自分の生活基盤に対する不安を抱えながら今を生きていると考えます。
また、子供達の育つ環境にも大きな変化が起きております。私達が子供の時、勉強よりも友達・外遊びを重視して親に怒られながらも子供の社会の中で個々の付き合いがしっかりと成立していた時代・・・現在は、ややもすると幼稚園のころから英語の塾に通い、小学生になると複数の習い事の合間を縫って友達と遊ぶ・・・という子供が多いのではないでしょうか?ただ、危険に感じるのは、子供本人が「自分で習いたい、能力・技術を身につけたい」という意思で習うのであれば子供の可能性を広げる意義がありますが、親のエゴや押し付けで習い事に通って習得するものよりも、失うものが多いのではないかと思われます。今の子供達は、私達が子供の頃から比べると確かに忙しいと感じられます。その忙しさが、精神的・時間的余裕を失わせ、それが現在の子供達に様々な影響を与え、近年の少年が引き起こす大きな犯罪の要因として考えられるのではないでしょうか?
現在の世の中は、見た目は確かに『平和』で豊かな社会かも知れません。しかしながら、この厳しい社会状況の中において、新たな21世紀を拓り開く為に国・自治体・私達の所属する企業を含め、試行錯誤を繰り返しながら努力を積み重ねているものの、なかなか光が差してこない、また、先行き不透明感が漂う世の中に対して社会の人々それぞれも心のゆとりが出来づらい状況におかれているのも事実であると考えます。
このような社会状況において、私達青年会議所は、地域に求められる団体として、存在意義と役割を再認識し、活動していく事が大切であると考えます。それには、まず、コンクリートの僅かな隙間からでも上を向いて伸び行く雑草のような精神と、「決して諦めない」努力が、この社会状況の中で活動していく上において大切であると考えます。
【強い「絆」を求めて・・・】
『絆』とは、「心と心の強い結びつき」であると私は思います。人は人生において良き時・悪しき時が多々あると思いますし、また、悩み・苦しむ時もあるかと思います。
そんな時、どんな辛い時でも「助けを求められたら」「悩みを持ちかけられたら」お互いに自分の事など差し置いてでも行動できる繋がりが『絆』であり、それが社会の中での人と人との関係(夫婦・親と子・会社の社長と従業員・おのおのの団体と仲間達・・・)
の中で、これからも大切にして行かなければならない・忘れられてはならない事だと思います。また、年々物事に対する価値観の多様化や自己中心的考え方の若者が増えつつある現状において見ても『絆』を深めていく・育んでいく必要があると考えます。
私達は、この厳しい社会状況だからこそ、自分達が関わらせて頂いている「地域」・「人間」・「子供」に対して小さな運動を積み重ねていく事によって、それぞれに深い『絆』が育まれて行くものと信じて実践・行動していかねばならないと考えます。
Step 1 【まずは自己の体力から】
私達は、運動・活動を実践して行く上において、「地域」の人々に広く理解・賛同して頂くためには、マスメディアによるPRが効果的かも知れません。更に、もっと深く根ざした運動・活動を目指すならば、地道な努力を理解し、受け入れ、共に活動して頂ける仲間を一人でも多く増やしていく事が、私達の運動・活動を「地域」の人々に広く深く浸透して行く何よりも効果的方法ではなかろうかと考えます。
仲間が一人増えると、その企業・家庭・知人を通して「青年会議所ってこんな素晴らしい事をやっている」と理解して頂ける人も確実に増えて行くでしょうし、今後も活動して行く上において私達の大きな「活力」となり、今より一回り、更には、もっと大きな事を行う上においても大きな原動力となると確信いたします。
私達は、「地域」のビタミン剤となる仲間を一人でも多く増やす努力を惜しんではならないと考えます。
Step 2 【「 地域 ( まち ) 」との絆を育もう!】
「まちづくり」とは?と誰かに聞かれた時、あなたはどう返答されますか?「このまちが好きだから・・・」と始まって、各々が自分の住むこのまちの元気溢れた状況を思い浮かべながら意見・見解を述べられる事と想像致します。その中で共通して言える事は、「自分のまちの自慢できること」を探してお話しされるでしょう。私達は、自分達のまちの人々が自慢できる事を一つでも多く増やせるよう努力を惜しんではならないと考えます。
私達は、従来からの継続的な事業を重視しつつ、それをより良くする為には?もっと違った方法は?と思案・検討しながら参画させて頂いておりますが、大事な事は、一つ一つの事業・活動が現実に則しているのか、また、自分の住むこのまちの人々が求めているものなのかを今一度検証し、次なる行動へ移していく事が大切であると考えます。
また、このまちの人々に心から賛同が得られ、共に一つになって運動できる「まちづくり」を行ってこそ『地域との絆』が育まれていくと考えます。
Step 3 【「 人間 ( ひと ) 」との絆を育もう!】
私達は、人として生きていく上において、また、社会という大きな組織の中において互いに「個人」を尊重しながら日々生活しております。
しかしながら、近年、「個人の尊重」を重視し過ぎてきた為の弊害が顕著に表れてきているように思われます。「若者の他人の迷惑を考えない行動」「青少年の凶悪犯罪の増加」などはその典型的な現れだと思われます。また、若者に限らず、他の年代層においても仕事の忙しさの中から自分の時間と心のゆとりを優先する考えが増えてきました。
ただ、何か一つ大切なものが埋れてしまいそうになっている様な気が致します。それは、「他人に対する思いやり」すなわち「公共心」ではないでしょうか?
私達は、人と人との繋がりの中で、お互いの尊重ばかりではなく、時には「人のために」「仲間のために」「社会のために」考え、行動する事の大切さを今一度認識することが必要であると考えます。
また、私達自身も「まちづくり」「ひとづくり」運動を通して、会員一人一人が発想力・情報力・魅力・知力・生きる力など想像力に不可欠な「知力」と変革の源となる「活力」をもった総合的な能力「人間としての力」を養い、会員間の『絆』・地域の人々との『絆』を育くむことが、この厳しい社会情勢の中で生きていく上において、また、活動していく上において大切であると考えます。
Step 4 【「 子供 ( みらい ) 」との絆を育もう!】
「子供は未来の宝である」と私が子供の頃、時々耳にした記憶があります。今、自分が子を持つ親となってその言葉の意味合いを考えると、「子供は大人から見ると無限な可能性に富んだ存在」として言って頂いてもらえたのであろうと考えます。確かに現在も過去も子供達の能力・可能性に対する期待に変わりはないと思いますが、一つ懸念されるのは、現在の子供達の取り巻く環境が、昔の私達が子供の頃とは大きく変化している事であります。
昔の子供は、夏も冬も遊ぶ時は元気良く外で遊び、そのあと宿題をやり・・・という様な「子どもの時は子供らしく」過ごした感じが致します。反対に、現在の子供は、塾や習い事の忙しさ、また、物質的な進歩により「家の中で」「独りで」遊ぶ、閉じこもりの世界がストレス解消の場となり、「人に対する思いやり」や「社会に対する思いやり」を持つ・経験できる場が少なくなっている様に感じます。
私達は、自分達の運動・活動を通して、「人に対する思いやり」や「社会に対する思いやり」が薄れてしまわぬよう、また、子供達の心の平和を求め、更には、無限な可能性を一つ一つ引き出し、『子供との絆』を育む努力を惜しんではならないと考えます。
【「 士 ( サムライ ) 」魂を持って】
私達は、「混沌とした未知なる可能性を拓り開き・・・」何時も自分達の「地域」や「人間」や「子供」の何か出来ることはないか?と色々と思案・検討を繰り返しながら日々考え、活動しております。
今、この閉塞感漂う社会状況だからこそ、失敗を恐れず何時も前向きに考え行動し、 絶え間ぬ努力を積み重ねていく・・・何時かはその努力が実を結ぶ事を夢見て行動する・・・「時には後ろを振り返っても決して立ち止まらずに、刀を杖代わりにしてでも
GIVE UP ! 「地域」と「人間」と「子供」の為に『絆』を育もう!!』というスローガンのもと一年間活動させていただきます。
日本人には、欧米人にはない独特な強い精神力を持っていると思います。敗戦の時の夢も希望も財産も全て失った無の世界から復興を成し遂げた力・・・その支えは何だったのか?互いに何もかも失った人同士の心と心の強い繋がり『絆』だと考えます。
現在の社会状況は、戦後の復興の時と似た部分があるかも知れません。過去の概念がことごとく崩壊してしまっているのが現状ですから・・・しかし、私達は、先人達の決して諦めない精神(NEVER
GIVE UP !)をそれぞれの自分の中に持っていると信じます。私達は、「先行き不透明な社会」を拓り開き、新たな出発を目指して自己の努力と能力の開発、士気高騰をはかり、「まちづくり」「ひとづくり」に邁進していきます。
自分達(地域の人達)が自信を持って自慢できる「まちづくり」の推進
「個」と「公」の調和のとれた「知力」と「活力」に溢れた人間力の開発
子供達の想い・豊かな感性を育むし事業の推進
自分達が積極・果敢に行動するための仲間づくりの推進
会員相互のネットワークの効率化の推進
中・長期的な視野にたった「まちづくり」の推進
会員の更なる資質の向上
地球市民ジュニアの育成
士別サフォーク研究会との連携
広域連携の研究・推進
LOMの活力増強を目指した会員拡大の推進
情報提供の効率化を目指したIT化の研究・推進