2004年度
第48代理事長
奥山陽一
スローガン
愛する故郷(ふるさと)の為に

理事長所信

基本方針

  • 会員活性化の推進
  • 創造するふるさと、社会開発の推進
  • 地域レベルの共生共創の研究と推進
  • 創造する人作りの追求・推進
  • コミュニティーの追求・推進

起ち上がろう、創造する 人、街、未来

愛する故郷(ふるさと)の為に

第48代理事長 奥山陽一

今こそ起ちあがる時

たった5分前でも過去は過去!時というのは一瞬にして通り過ぎてしまうもの。そんな時間の経過の中、時代は目まぐるしく変化しています。

戦後、日本は民主主義のもとに大きく経済成長を成し遂げてきました。物質的には恵まれた時代を築き、国民が自分の権利を対等に持つ事が出来る『豊かな社会』を手に入れたように思われます。

しかし、本当に我々は「豊かな社会」を手に入れる事が出来たのでしょうか?

今や家庭に居ながらにして世界中の情報を瞬時に得る事が出来るのが当たり前のようになっていますが、これらは本当に我々の望む豊かさなのでしょうか

マスメディアによる体感することの出来ない情報に踊らされ、根本的な人間力を失いかけ、便利な世の中に身を任せているだけなのではないでしょうか。

私は10冊の本を読み物事を理解しようとするよりも、一つの経験を通して自分自身が良い事であれ、悪い事であれ、身を持って体験する事こそが豊かな心と体を創りあげていく第一歩になると信じています。

数年前東京の上野で、世間ではホームレスと言われる人達と物事のはずみで酒を酌み交わす機会がありました。彼らの住むダンボールの箱の中にはテレビが、ラジオが、蛍光灯までが・・・「電気の盗み方知ってるか?」「針金1本見つけりゃ簡単だ~」「食べ物だって、今日中華が食いたけりゃホームレスでも食える時代だよ」「俺達から見れば今の日本の不景気なんてまだまだ、もっとどん底にならなきゃみんな気付かない事が沢山あるんじゃないか?」・・・

私はある意味衝撃を受けたのと同時に、人間力の凄さを目の辺りにすると共に私達自身が見つめ直さなければならない事が沢山あるのではないかと実感させられました。

今こそ「真に豊かな社会」を築くため、「真に豊かな社会」とは何かを考え、我々が起ち上がり行動を起こさなければならないのです。

我々の「今」がいつか歴史に変わる為に

一つの事業が行事になり、一つの行事が何時の日か歴史に変わる。想像から創造へ・・・

我々の「今」もやがて歴史に変わる時が来るのでしょか?時間は黙っていても過ぎ去っていきます。5分先の未来も10年先の未来も、その扉を自分で開けなければ明日すら見えてこないのです。

私達の行動は私達自身の為だけではありません。先人達が私達に残してくれた財産を守り、我々の次の世代、未来へ託し残す為でもあるのです。「今」の足跡を未来に残す為に、一人一人が理解し合い、英知と情熱をもって行動し、勇気を出して未来への扉を自ら押し拓かなければなりません。

点から線、線から輪へ

我々日本人はどちらかと言えば、未だに縦の線の繋がりを大事にしている風潮にあると感じます。歴史を積み重ねるほど、その縦の線は強く長いのです。

ここで、線という言葉から何かを想像して見て下さい。私は紐を想像しました。その一本の紐を拡大してみると、決して一本の糸から成り立っているわけではないのです。細い糸が何本も集まり、はじめて一本の紐を作り上げているのです。

しかし、一本の紐は紐でしかありません。気付かなければならないのは、この紐を紐として見ているだけでは何も生まれてこないという事なのです。我々に求められているのはその与えられた紐を更に想像することなのです。どんなに強い紐を作っても、何時か綻んだり傷ついたりと弱くなってしまいます。

そこで、何本もの紐を縦だけではなく横にも組み込み織り込んでいく事で一本の紐が無限大の可能性を想像させる事になるのです。

我々は一人一人がいろんな色を持った点の集まりです。そんないろんな色の点が集まることによって一本の線が出来上がり、その線を繋ぎ合わせていく事で、大きな輪を作り上げる事が出来るのです。

まちづくりにおいても、人づくりにおいても、一人一人の小さな点がやがて一本の線となり、一本の線がやがて大きな輪になる。その大きな輪を作り上げて行く為に、我々は想像し創造しなければならないと考えます。

我々のJC運動における役割とは人の幸せに寄与する事ではないでしょうか。

それは決して大げさな事ではなく、ごく当たり前の人間としての生き方の事ではないでしょうか。

人は人として生まれ、人間との関わりの中でしか生きていけません。そこには社会があり、地域が有り、多くの人々との関わりを持ってお互いに生き、生かされているのです。我々は地域人として、人と関わり、心を知り、語り合い、影響し合って切り拓く。

そんな創造する人づくり、まちづくりの実践こそが人々の生き方に関わっていく我々の原点であることをもう一度確認しなければなりません。

・・・いつか全て自分自身に返ってくるのだから。